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「ペットを飼う」ということは、人間社会において古くから行われてきました。しかし、日本の集合住宅では、鳴き声や悪臭で近隣への迷惑の元となったり、建物内部の損耗が激しくなることによる財産的不利益を防ぐため、入居者にペットの飼育を許可しないことが、慣用となっていました。ここ10年ほどの間に、この状況は変わりつつあります。ペットの持つ「癒し効果」が注目されていたり、動物霊園が増加していること、ペットロボットが話題になっていることからも、ペットを飼いたいという需要があることは確実です。
「ペット可=ペットの好き勝手にさせてもいい」ということではないことを、契約条件として徹底しておくことが重要です。入居者のペットが度を超えて他人に迷惑をおよぼしたりした場合などに、責任の所在を明らかにするためにも、ペットに関する特約を契約条件に盛り込むのが賢明です。
「ペットを飼ってもよい」とするペット可物件から一歩進めて、「入居者をペット飼育者に限定」する、ペット共生型住宅が昨今注目を集めています。共生型の利点は、ペットを飼っている入居者と飼っていない入居者の間の軋轢がなく、入居者間で理解や気遣いを期待できるため、ペットに関するクレームの抑止をしつつ、ペット愛好家の需要に応えることもできます。ベランダにペットの洗い場を設けたり、室内の損耗対策なども必要ですが、今後も需要が伸びていくと考えられます。